ブラジルの地域通貨パルマを支えるパルマス銀行 (資本主義経済を超えようとするブラジル連帯経済のとりくみ)

ブラジルの地域通貨パルマ
[youtube::http://www.youtube.com/watch?v=IKhiAGApWGo]
(画面下のCCと書かれた場所で、日本語字幕を選択すれば日本語訳がでてきます)

最後の方でみんなが叫んでアピールしています。
「地域で買う。私たちから買う。
自分たちに頼ることで、
私たちは数百万人の仕事をつくることができる!」
 
連帯経済(経済のネーミングはどうあれ)のこの道こそ
これからやってくるだろう人々の経済状況の悪化への
対案(もう一つの道)がここにあると思います。
 

ウィクペディア「パルマス銀行」に次のように書かれています。
「1970年代・・・当時同市にはビーチ沿いにいくつかのスラム街があったが、・・・
このような状況を受けて、インフラ整備などを要求したり、
あるいは住民自身でインフラを整備したりする住民運動が巻き起こった。
この住民運動から「パルメイラ地区住民協会」という住民団体が1981年に結成されたが、
この住民団体がパルマス銀行の母体である。
同銀行は地区内の企業に向けて、ブラジルの法定通貨であるレアルではなく、
同地区内でのみ流通する地域通貨パルマで融資を行う。
1パルマ=1レアルという固定レートになっているが、
これにより会計上煩雑な処理をしなくて済む」
 
これは、非営利の協同組合銀行であり、
「人民の人民による人民のための民主主義経済」を
担う重要な役割をはたしているのではないでしょうか。。
 

上記の映像の日本語訳
(廣田裕之さんの訳です)

司会: さて、ブラジル北東部から連帯経済の事例をご紹介します。
NGOの協力でセアラ州フォルタレーザ市のスラム・パルメイラス地区では、
地域内の信用金庫が生まれています。
この銀行のお金はパルマと呼ばれ、このお金で地元住民は売買を行い、
地域経済を動かしています。
さらに、1200人への雇用が生まれています。

ライムンダさんは、8人の子どもがいる世帯主です。
家族の生活は苦しいですが、食料に事欠くことはありません。
お米、豆、油など全てを、地区内の商店で買います。

職人としてライムンダさんが稼ぐお金は、
ほぼ無名のものです。
フォルタレーザ市でもこのパルメイラス地区でのみ通用するパルマです。
このお金で彼女は必要なものを買います。

ライムンダ・ダ・シルヴァ:
パルマで燃料や薬を買う他、
私を病院まで車で送ってくれる人にパルマで運賃を支払います。

記者: ブラジル・レアルは持ってないのですか?

ライムンダ:
持っていません。
レアルが何かさえ実はよく知らないんですよ。

フランシスコ・ベゼーラ:
(パルマは)レアルと同じように価値があるものです。
レアルのかわりに私はパルマで地元商店で買い物をしたり、
職員の給料を払ったりしています。

このお金はパルマス銀行という、
地域住民協会が設立した信用金庫が出している、
オルターナティブな通貨です。NGOが援助をしています。
パルマはパルメイラス地区内で富が循環するようにするために作られました。
パルマはレアルと等価です。
住民は働くことで、あるいは銀行から融資という形でこのお金を手にします。

ジョアキン・デ・メロ:
つまり、ここの人は法定通貨であるレアルをなかなか手に入れられないわけです。
ここでは仕事をすることでパルマが手に入り、
このお金で地区内のどの店でも買い物ができるわけです。

30年前に生まれたパルメイラス地区は、すでにスラム街でした。
ここの3万人の住民が自分たちの手で住宅や道路、
さらには水道網を建設したのです。

ルイス・バチスタ・レイテ:
建設したのは政府などではなく、住民自らなのです。

銀行は6年前に開設されました。
融資が受けられるようになると地域住民の所得は増えました。
負債を負った住民は、現在では融資を受けられます。
お金が地区内に残るようにするために、
住民は好んでパルマで支払いを行います。
融資は6回払いでの返済が可能です。

エリネーテ・ダ・シルヴァ:
地区外での買い物は何かと面倒なので、
地区外では買い物をしません。
それに、利率も非常に高いですしね。
でも、ここの銀行だと非常に低利で融資を受けられます。

低利息は、数あるメリットの一つに過ぎません。
優良会員にはクレジットカードも発行されます。
マリアさんはもはや、月末ごとに会計を行う必要がありません。

店員: 37レアルです。

マリア:
クレジットカードで支払います。

マリア・カルドーゾ:
以前は掛売りで売ってくれるように頼まなければいけなかったので、
気が引けていました。
でも今では、クレジットカードのおかげで心配せずに買い物ができます。

ペドロ・アルヴェス(商店主):
以前は踏み倒しを恐れて、あまり商品を売ろうとしませんでした。
でも、今ではクレジットカードを発行したパルマス銀行や協会の保証があるので販売ができ、
売上高が増大して、みんなが得をしています。

地域に信用を生むほかにも、住民協会銀行はパルメイラス地区の新規企業に投資しています。
たとえばこの女性たちは、1万5000レアルの融資を獲得しました。
このお金でミシンを買って生産を始め、パルマファッションというブランドを作り出しました。
今日では若者・男性・女性向けの洋服で地区内の流行ファッションを生み出しています。

これだけの既製服を生み出す上で、
12名の女性はSEBRAEからアドバイスを受けました。

ラファエル・アルブケルケ: デザインの講習会を受けさせることで、
非常に競争が激しく要求水準の高い市場に安く高品質の洋服を提供できるようにしています。

既製服は地区内外の商店で販売されています。
女性の平均月収は270パルマ=レアルです。

マリア・ダ・リマ: この仕事を誇りに思いますし、
自分たちのことを起業家だと思っています。

洗剤の製造は、就職難に立ち向かうために
パルメイラス地区の若者たちが見つけたオルターナティブです。

オタシアーナ・バストス:
私たちにはなかなか仕事が見つからないので、自分たちで仕事を作ることにしました。

SEBRAEの協力もあって若者たちは科学技術者を雇い入れ、
この製品を作り始めました。
この商品は地区内の商店に配送され、パルマで販売されます。

地域の人を助けるには、地域のものを買わないと。

地域住民が団結することで、さらに発展が進んでいます。
パルマス銀行の協力もあり、1200人もの雇用が地区内で生まれました。
地域は収入を増やし、住民は地域への愛着を持つようになり、
文化を発展させています。若い起業家はアーチストでもあります。
舞台で彼らは、自分たちが何よりも信じる連帯経済について演じます。

地域の人たちから買い物をしましょう。
私たちの製品を買いましょう。
何百万もの仕事を生み出せます。
私たちを信用してください。

地元での成功のためにSEBRAEの協力に関する詳しい情報を知りたい場合、
お近くのSEBRAEの支店を訪れてください。
あるいは、ホームページ
www.sebrae.com.br をご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>